この家に住みたい。 その気持ちは、どんどん膨らんでいきました。
中古住宅リフォームの、シュミレーション
子どもたちと安心して暮らすため、1日でも早く家を決めたいと焦る半面、乏しい我が家の家計で、住宅ローンを組んで家を買っても大丈夫なのだろうか?
毎晩、布団に入ると、ぐるぐると同じことをては、不安で明け方まで眠れない。(;´д`)
リスクを伴う決断に怖気付いて、ドキドキと動悸がして呼吸がどんどん速く苦しくなるのです。
そんなときは、眠るときに幼い子がお母さんに胸をトントン叩いてもらうように、自分で自分の胸をトントンと叩いて、自分の腕で自分の体をギュッと抱きしめて、深呼吸をして、気持ちを落ち着かせていました。
無理に寝ようとすると、ますます不安になるだけならば、と、夜な夜な、1人でノートに家の間取り図を書き、リフォームのシュミレーションを繰り返しました。
昭和初期に建てられた、古民家に近い和風のこの家は、ダイニングキッチン以外は、全室畳が敷かれた和室です。
昔の日本家屋特有の、部屋数は多いのに、4畳半ずつ部屋が障子で区切られています。
この障子を外して広々した1部屋にして、ここは和室を残して、2階は部屋を仕切って子ども部屋と物置にして・・・と、何度も何度も書いたり消したり。
リフォームのシュミレーションをやり始めると、時間を忘れてのめり込み、どんどんと夢が膨らんでいきました。( ´∀`)
住宅ローンの、シュミレーション
契約社員のわたしが、そもそも住宅ローンが組めるのか?
20代、もしくは、30代前半くらいの夫婦なら、35年ローンを容易に組めると思います。
しかし、わたしはこのとき、すでに40代前半。そして、わたしの収入しかありません。これから、子どもたちは高校受験と大学受験を控えており、まだまだお金がかかります。
家の値段+リフォーム代は、以下の2つの条件を先に決めてから、不動産屋さんに相談することにしました。
1、わたしは、何歳までなら住宅ローンを返せるのか?
(60代で、完済したい)
2、月々の返済金額の限度額はいくらか?
(公営住宅の家賃並みの30,000円〜40,000円)
これなら、わたしの収入で、無理なく十分暮らしていけます。
不動産屋さんには真実をして、信用してもらう
ついに家を買う決心をして、不動産屋さんの社長さんと担当の女性に、すべて正直に相談することにしました。
現在別居中の夫と離婚の話し合い中であること。
契約社員だが、フルタイムで働いていること。
住宅ローンは、全てわたし1人で支払うこと。
頭金なしで、家の価格+リフォーム代金を、月々30,000円〜40,000円を15年ローンで支払うので、逆算してリフォームにかけれる金額を出して欲しいこと。
内覧にいつも1人で来るから、何かわけありかな、と思っていたそうで、わたしの話をお二人とも親身なって聞いてくださいました。
すると、社長さんが、『家具や家電も揃えないといけないのだから、少しでも安い方がいいよね。家の持ち主さんに、値段を下げてもらう交渉をしてみようか?』と。
担当の女性も、『わたし達、月見だんごさんの人生の大切な分岐点に、大きく関わらせていただいてるのですね。任せておいてください!ご家族で、安心して暮らせる家をように、融資先にお願いしますから。』と、心強いお言葉をいただきました。
お二人には、とっても親身になっていただき、感謝しかありません。(T ^ T)
『絶対大丈夫!!』と、自分の心に言い聞かせ、夜な夜なリフォームのシュミレーションを続けました。
2〜3日後、社長さんからのお電話で、『家の持ち主さんに、事情をお話ししたら、快く50万円値引きしていただけましたよ!』と。╰(*´︶`*)╯
さっそく、銀行の住宅ローン担当の方を紹介していただきました。
随分と若い男性の方で、この方にも正直に今の事情をお話しし、どうしてもこの家に住みたい、公営住宅の家賃並みに返済額を抑えることで、今のわたしの収入でも、十分返済可能なんです、と伝えると、さっそくいくら借りられるのか?を計算。
結果は、合計590万円 固定金利1.15% 15年ローン 月々約35,000円 d( ̄  ̄)
内訳は、家の代金は約300万円、リフォーム代金は残りの約170万円(諸経費や保証料など含まれます)
契約社員5年目の証明書を提示して、ローン審査の結果を待つことに。
住宅ローンの、審査に合格しました
担当者さんからお電話をいただたとき、わたしは、跳び上がって喜びました!
よし!これで、あの家に子どもたちと住める!!(๑˃̵ᴗ˂̵)
もちろん不安もありましたが、それ以上に、ものすごく気力が沸き上がりました。
さっそく、契約の手続きです。
契約書類や住宅ローンの申請など、書かないといけない書類はたくさんあります。
その都度、担当の女性が、近くのファミレスまで来てくださり、教えてもらいながら書き込みました。そこで、一緒にお茶を飲みながら、いろんなお喋りをするのが楽しかったです♪
不動産屋さんのお心遣いで、家の譲渡手続きの時に、イギリスから一時帰宅された家の持ち主さんと、対面させていただきました。
もう住むことはないとはいえ、ご家族や幼い頃の思い出がたくさん詰まった、大切にしていた家を手放すのは、きっと切ない気持ちだと思います。
手土産に、地元の老舗のお煎餅を持って行きました。
『この家を初めて見せていただいたとき、建具屋と太い柱、居心地良く造られた間取りがとても素敵で、この家に決めました。大切に住ませていただきます。』と、お伝えすると、『良い方にお譲りできて、母(この家を建てられた)も喜んでいます。』と目を潤ませながら喜んでいただけました。(差し上げたお煎餅は、幼い頃よく食べられていたそうで、懐かしい!嬉しい!と大変喜んでいただけました。)
通常は、書類上の譲渡手続きだそうですが、こういう心配りをされる不動産屋さんを選んで、本当によかったなと思っています。そして、5年経った今でも、良いお付き合いをさせてもらってます。( ´∀`)
リフォーム代金を抑えるため、自分でできることはする
不動産屋さんに紹介していただきた、大工さんは、とても気さくで、裏表のない性格の素敵なおじいさんでした。
『材料も間取りも、こうして欲しい、という思いがあるのでしょう。できるかできないかは気にせずに、まずはあなたの希望を全部話してください。遠慮は入りませんからね』と。( ´∀`)
後から、本当はこうしたかったと言われるのが1番辛いのだそうです。
そこで、夜な夜な書いて完成させた、わたしのリフォーム計画図をお見せしました。
唯一こだわったのは、リビングの床材。
1日の大半を過ごす空間なので、ダメもとで、無垢のフローリングにして欲しいと、伝えてみると、なんと!ちょうど、キャンセルになって返品できずに困っていた無垢の床材があるから、色も木材の種類も選べないけど、それでもよければ格安で貼ってあげるよと♪
嬉しい!なんてラッキーなんだろう。思いは伝えるべきですね。( ´∀`)
『部屋の中の、灰色をした古い土壁は、漆喰を自分で塗ります!ハウスクリーニングも自分でやります!他にも、経費を浮かせられるところがあったら言ってください。自分でやりますから。』と伝えると、大工さんは、『じゃあ、壁塗りに来たときに、しっかり手伝ってもらおう(笑)ただし、こうして欲しいって思うことは、遠慮なく先に言いなさいよ。できる範囲のことは、全部してあげるから。』と。
続きは、次の記事で。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!